南仏・パリ旅行記(2018年6月)7 ポールセザンヌのアトリエへ

こんにちは、橋本絢子です。

南仏・パリ旅行記(2018年6月)6の続きです。

エクスアンプロヴァンスでは、20世紀の美術に多大な影響を与えた、「近代絵画の父」と呼ばれているポールセザンヌのアトリエを訪れました。

エクスアンプロヴァンス中心街でパリジャンスタイルの朝食を食べてから

地図を見ながら歩いて向かいました。

約30分ほど山を登って到着。

すでにツアーの観光客で人がいっぱい、日本人も多くいました。

アトリエ見学は50分待ちとのことで、

庭を散策していましたが
驚くほど良い気の流れている場所でした。

ずっとこの場所にこもって絵を描いていたい気持ちになります。

アトリエの中はこんな感じ。

100年以上前の状態がほぼそのままで保存されています。

アトリエでは、前日のアヴィニヨンからのバスで一緒になった日本人女性二人組とも偶然ばったり再会して声をかけられました。

 

アトリエを出た後、700mほど歩いてセザンヌがよくモチーフにしていた「サント・ヴィクトワール山」が見渡せる丘へ登ってみました。

たくさん歩いて暑くて大変でしたが、見たこともないような絶景で、疲れも吹き飛びました。

 

美術の教科書でもおなじみのセザンヌですが、その生涯は波乱に満ちていて、挫折続きだったようです。

帽子商で事業を成功させて、銀行を経営していた資産家の父と、妾の使用人とのもとに私生児として生まれたセザンヌ。

Wikipediaより引用

 

父の希望で、弁護士になるため法学部に進学しましたが、同時にデッサンの勉強も続けていたそうです。

画家になりたいとの夢が諦めきれずに、大学を中退。

その後、パリの官立美術学校への入学を目指すも受験に失敗。

画塾に通いながら、仲間たちと共にサロン(コンテスト)への入選を目指します。

Wikipediaより引用

 

しかし仲間と自分の才能を比べ、成功への夢が遠いのを感じて、地元のエクスアンプロヴァンスへ帰り、父の銀行で働き始めます。

が、銀行員生活になじめず、再びパリで絵の勉強を開始。

その後も7年にわたりサロンへの落選が続き、最後にはマネやドガ、シスレー、ルノワールなどの仲間達が皆、入選したのに、セザンヌだけ落選してしまいます。

この時セザンヌ30歳。

絵では生活できず、父親から仕送りをしてもらって生活していました。

翌年、後に妻となる18歳の女性と出会い、一緒に暮らし始めます。

高圧的な父親に妻子の存在がバレるのを恐れて、彼女との関係を隠し続けます。

代表的な作品「首吊りの家」

Wikipediaより引用

その後も絵で食べていくことはできませんでした。

39歳の時、父親に妻子の存在がバレて、仕送りを半分に減らされてしまい、生活は苦しくなります。

10歳の頃からの親友で成功した小説家のエミールゾラに援助を頼んだり、画材の代金がわりに絵を渡すことも多かったとのこと。

47歳の時、父親が亡くなって40万フランの遺産を受け取ります。

Wikipediaより引用

 

経済的には不安がなくなったものの、最後まで周囲になかなか理解されず、絵が認められたのは死後になってからとのことです。

親にも認められず、否定され続けて育っていると人間不信になりがちです。

セザンヌも、10歳の頃からの親友ゾラに支えられながらも絶交したりと、被害者意識の強さから人間関係のトラブルが多かったようです。

抑圧された負の感情が昇華されて、後世に残る美しい絵が次々と生み出されたのかもしれません。

セザンヌのような、歴史に名を残す偉大な画家でさえも、周りに認められず苦しみ、諦めずに自分の道を貫いたことが分かり、勇気づけられました。

自分が望む道を貫き、自分の世界を表現することには時に苦悩が伴います。

やりたいことがあるとき、世界中の誰からも評価されなくとも、周りの人から否定され続けても、全くお金にならなくともそれでもやりたいことなのか?

を自問自答してみると、自分の本心が見えてくるでしょう。

セザンヌの生き方に励まされたい方は、セザンヌの生涯を描いた映画もありますので、ぜひご覧になってみてください。

セザンヌと過ごした時間(字幕版)

 

エクスアンプロヴァンスの美しい景色も楽しむことができます。

セザンヌのアトリエへ行った後は、バスでマルセイユに移動しました。

南仏・パリ旅行記(2018年6月)8へ続く

 

 

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橋本絢子株式会社ジュビリー 代表取締役
プロライター歴約20年、在宅で経済的自由を得る方法を発信しています。 2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わってきました。 講座やセッションの受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙しています。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、田舎でスローライフを送っています。