日本円で貯金するリスクを小説にしてみました。

こんにちは、橋本絢子です。

今日はお金の基礎知識に関する内容です。

私は現在、日本とアメリカに証券口座を持ち、日本とアメリカの株式と投資信託の取引を行っています。

投資の話をすると抵抗を持つ人がいたり、リスクを懸念する人も少なくありませんが、投資の知識を持たないことこそが最もリスクであると私は考えています。

そのことを、お子様にも理解していただけるようショートストーリーを書いてみました。

ぜひ読んでみていただければと思います。

 

動画はこちら

 

小さな島の小さな街

 

海に浮かぶとある小さな島に、小さな街ができました。

 

 

街には少しずつ子供が増え、人口が増えて、家や商店が立ち並ぶようになりました。

 

 

 

ある日、街の中だけで使える商品券が発行されることになりました。

 

 

その商品券を使えば、街の商店で欲しいものを手に入れることができます。

 

それまでは物々交換だったので、商品券が導入されて、人々の生活は便利になり、街全体も活気を帯びてきました。

 

街に人や商店が増えてきたので、街の自治会は商品券を増刷して流通数を増やすことを決定します。

より多くの商品券が流通するようになり、物の値段も少しずつ上がってきました。

「この街に住んで街の商品券さえあれば一生豊かに暮らせる」と、誰もが信じて疑いませんでした。

 

 

 

しかし年月の経過と共に、少しずつ街の様子は変化してきました。

街で産まれる子供の数が少しずつ減ってきて、大人はだんだん歳を取り、老人の数が増えて、子供の数よりも多くなりました。

後継者のいない商店が一つ、また一つとなくなっていき、街がだんだん寂れて、人が少なくなってきたのです。

 

それでも街の大人達は子供達に言います。

 

この街に住んで街の商品券さえあれば、一生豊かに暮らせるなぜなら私達はこの街に住んで、何も不自由せずに暮らせてきたのだから。

 

子供達は大人達にそう言われてきたので、この街以外で暮らす術は知りません。

 

海の向こうにある知らない街では、暴動やテロ、犯罪が日々ニュースになっている。そんな恐いところへ行ってはいけない。この街にさえいれば安全だ。

 

子供達は親達に、そのように教えられてきました。

この街で働いて街の商品券をたくさんもらい、いざという時のためになるべく商品券を貯めておくことこそが、人生で大切なことなんだよ。

 

 

ある一人の子供は疑問を持ちました。

 

でもこの商品券、使えるお店が減ってきているよ。使えるお店が一つも無くなったらただの紙切れになってしまうんじゃない?

 

 

大人は反論します。

バカなことを言うんじゃない。街のお店が全部なくなるなんてあるわけがない。商品券が使えなくなることもありえない。だってお父さんやお母さんも、おじいちゃんやおばあちゃんの世代も、ずっと商品券を使ってきたんだから。

 

子供は言いました。

でも街のお店がなくなったら商品券の価値は下がるよね?海の向こうにある別の街の商品券に替えておいた方がいいんじゃない?

 

大人は再び反論します。

そんな危ないことはやめなさい。別の街が危ない街だったらどうする?下手したら交換した商品券を全て失ってしまうだろう?

 

子供は言いました。

でも別の街の方がうちの街よりもお店や人が多いし、賑わっているよ。別の街の方が楽しく暮らせそうなんだけどなぁ。

 

大人はさらに反論します。

知らない街で暮らすなんて危ないからやめなさい。何かあったらどうする?身ぐるみ剥がされて一文無しになるかもしれないぞ?この街に住んで、この街の商品券を貯めて生きていくのが、最も安全な生き方なんだよ。お父さんやお母さんも、おじいちゃんやおばあちゃんも、ずっとそうやって生きてきたんだから。
そんなことよりも勉強しなさい。君はこの街のいい大学を出てこの街の役人になるんだよ。それが最も安全で豊かな生き方なんだから。
・・・(そうなのかなぁ)

 

子供は腑に落ちない様子でしたが、これ以上反論すると親を悲しませてしまうと思い、学校の宿題に取り掛かることにしました。

ノートに鉛筆で書いた、「将来は海を渡ってアーティストになりたい」という文字を見つめながら。

 

 

(完)

 

 

 

 

お察しの通り「小さな島の小さな街」は、日本社会そのものです。

街の商品券は、日本銀行券、日本円です。

世界経済は少しずつインフレに向かっていますが、それに対して日本経済はこれからどうなるでしょうか?

少子高齢化で今後さらに日本人が少なくなることを踏まえると、日本円だけで貯金をしておくことはまさにリスクと認識をしておく必要があります。

ではどのようにして知識を習得すると良いのか?

 

 

私が学ばせていただいているこちらのセミナーがお勧めです。

バリュー投資大学 オンラインセミナー

※ページの中程に感想を書かせていただいている「福井県在住 30代女性 フリーランス Aさん」は私です。

橋本絢子株式会社ジュビリー 代表取締役
プロライター歴約20年、在宅で経済的自由を得る方法を発信しています。 2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わってきました。 講座やセッションの受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙しています。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、田舎でスローライフを送っています。